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桜の花びらもだんだんと散ってきた4月16日(土)、今年4回目となるACAPPELLA STUDIO presents あかぺらBOX NEOがアカペラスタジオベースオントップ高田馬場店16stにて開催された。
オープニングではこのイベントの主催者でもあり、アカペラスタジオベースオントップ高田馬場店の店長である吉崎真人氏が挨拶をした。吉崎氏のハイテンションかつ観客を笑顔にするオープニングトークにより暖かい雰囲気に包まれる中、アカペラライブがスタートした。
東京大学LaVoce所属バンド「栞」
1バンド目は東京大学LaVoce所属バンド「栞」が登場。1曲目の「怪物くん-平井堅feat.あいみょん」では静寂に包まれる雰囲気から、サビに向け徐々に盛り上がりを迎えた。力強く安定したリードの高音ヴォイスとそれを引き立たせる丁寧で繊細な歌唱をする他5人のメンバーのハーモニーにより大人のカッコよさと恋愛の甘酸っぱさを見事に表現していた。
パフォーマンス後のMCでは、自身らが所属する東京大学LaVoceの春ライブオーディションに合格した事を話した。またメンバーが全員揃うのはこの日がなんと初めてで緊張したと話したが、そのことを観客に全く思わせないようなハイレベルなパフォーマンスで締めくくった。
実はこの日、出演予定の2バンドがやむ終えない理由により出演キャンセルとなってしまった。それにより観客達は早めの休憩に入っていたが、ここで主催の吉崎氏が突然マイクを握った。「皆さん、8Lawさんって知ってますかー?なんとアカペラスタジオ高田馬場店に立ち寄っていた8LawのJAYさんが今、ここでパフォーマンスをしてくださることになりました!」それを聞いた観客達は一気に沸いた。なんとあのハモネプリーグ2022で準優勝を飾った「8Law」のメンバーでありビートボクサーのJAYとアカペラスタジオベースオントップ高田馬場店スタッフ「あげさん」ことビートボクサーMCさつまあげがフリーセッションを披露してくれることになったのだ。早速、2人が登場するとMCさつまあげが口火を切りパフォーマンススタート。軽快かつ凄みのある重低音の効いたビートが会場に響き渡り、2人の見事な掛け合いで会場のボルテージが急速に高まっていった。後半ではMCさつまあげがビートを刻み、そのビートに乗るようにしてJAYが高度なビートボックステクニックを披露した。パフォーマンスが終わり、MCではJAYは「これからも8Lawの活動を頑張っていきます」と話し、MCさつまあげは、5月28日(土)にアカペラスタジオベースオントップ高田馬場店16stにて開催される「ACAPPELLA STUDIO presents Beat Box Battle B-SHOT」の告知をした。会場の熱をさらに上げてくれた二人に観客の温かい拍手が送られパフォーマンス終了となった。
東京外語大学アカペラサークルLINES所属バンド「木木木林」
続いて2バンド目は東京外語大学アカペラサークルLINES所属バンド「木木木林」が登場。
「林」と「森」がつく名字のメンバーで構成されたこのバンドは、多くの方に愛されている名曲「ルージュの伝言」から始まり、そのパフォーマンスはとても温かく優しさで溢れるものだった。ファンシーでパステルカラーの衣装で合わせた5人はしっとりとしつつもバラードとは違う5人にしか出せない雰囲気で会場を魅了した。曲の終盤では手拍子で会場を盛り上げ一体感を増幅させた。
MCでは1年以上続けたという「木木木林あいさつ」で会場を盛り上げ、「夏にあるサークルライブのオーディションに合格したい」と意気込みを語った。終始ハッピーな雰囲気の5人のパフォーマンスは観客はもちろん、スタッフ含め関係者も楽しませてくれた。
東京大学LaVoce所属バンド「青色LED」
3バンド目は再び東京大学LaVoce所属バンド「青色LED」が登場。
昨年の夏に活動を開始。しかしコロナウイルスの影響でメンバーが初めて集まれたのはその年の秋だと話す。学外のイベントに出演するのはこの日が初めてという彼らは現在、若者に絶大な人気を誇るシンガーソングライター「優里」の「ドライフラワー」を披露した。1曲目ではBassを担当していたアフロヘアーが特徴的な上手にいる彼からの歌い出しで始まり、その見た目とはギャップのある繊細で丁寧な歌声に観客は心をグッと掴まれた。
ラストのサビでは、照明と相まって彼らの儚くも力強い歌声により恋の切なさを表現し会場へと届けた。
筑波大学Doo-Wop所属バンド「YONANUKI」
この日のトリを飾ったのは筑波大学Doo-Wop所属バンド「YONANUKI」
「Pentatonix」の魅力を伝えるカバーバンドとして活動をしている彼ら。1曲目から2曲を1曲にミックスしたという高難易度な楽曲「Heymomma/Hit The Road Jack」を披露した。軽快で疾走感のあるビートの上に男声と女声のバランスの良いハーモニーが乗っかり「Pentatonix」と「YONANUKI」の世界観にじっくり観客達を引き込んだ。
3曲目では「ライオン・キング」でも使われている楽曲「Can You Feel The Love Tonight」を披露した。メンバー全員がリードパートがあり、それぞれの歌声を会場に響かせた。
これぞトリにふさわしい壮大感のある、また観客達を納得させるパフォーマンスでフィナーレを迎えた。パフォーマンス後、「初の学外イベントで緊張しましたが、また学外ライブで会った時は宜しくお願いします!」と話し、出番を終えた。
そして、最後に主催の吉崎氏から結びのコメントがあった。「イベントは決して1人ではできません。皆さんがいて初めてイベントが成立します。そしてみんなのアカペラをやりたいというその気持ちが私達の原動力になっています。私たちは今後もこういう場をどんどん作っていくのでまたぜひ出演してください」とこの日の出演者・観客達に感謝の意の述べた。
次回は5/14(土)開催。出演者募集中。
来月はまたどんなアカペラー達に会えるのか今から楽しみだ。