5月15日、東京新宿にあるライブハウスZirco Tokyoにて、モーモールルギャバンによる女性限定ワンマンライブ「モゥーツーの逆襲 from 上海 to 京都 決起集会 in TOKYO~ZircoTokyo 3rd Anniversary!!!~」が開催された。今回のワンマンライブは女性限定という特殊な形態でありながら、大いに盛り上がりを見せた。
ドラム・ボーカルのゲイリー・ビッチェ、ベースのT-マルガリータ、キーボード・ボーカル・銅鑼を担当するユッカの3人がステージに登場すると、女性限定ライブならではとも言えるだろう、キーの高い歓声があちこちから湧き上がる。
一曲目は久々の披露となる「OTOMI」。フロアはあっという間にモーモールルギャバンの創り出す独特な空気に飲み込まれていく。「ユキちゃんの遺伝子」では多くの手が上がるだけでなく歓声が上がったりと、モーモールルギャバンらしい盛り上がりを見せた。曲の終わりにはゲイリーがお立ち台に上がりフロアに向けユーモアたっぷりに歌い上げ、フロアもそれに応えるように「ゲイリー!」と声が上がった。
会場はすっかり温まり、続いて披露されたのは、彼らの1枚目の自主制作盤に収録され今も愛され続けている「ユキちゃん」。サビでは年月を感じさせられる息の揃った合いの手が見えた。「モーモールルギャバンのシングル発売もめでたいけど!Zirco Tokyo!3周年!おめでとう!」とゲイリーが叫ぶとフロアから温かい拍手と歓声に包まれた。「やんなっちゃったBODY」ではキーボードのユッカが「今日は女の子ばっかりですね」と声をかけ、フロアも高い歓声で応えた。「IMPERIAL BLUE」「さらば人類」など人気曲を次々と披露し、どんどん会場の熱気は上がっていく。
MCに入ると第一声、「やあ僕の可愛いベイビーたち」とゲイリーが声をかけ、笑いの混ざった温かい歓声が上がる。6月12日に発売予定のニューシングル「消えて」に関して触れ、この日にMV公開を間に合わせたかったが間に合わせられなかったことを謝ると同時に、「しかも今日『消えて』が聴けると思って来てたらすみません!練習が間に合いませんでした!」というゲイリーの叫びには笑いと共に大ブーイングが巻き起こった。
MCで更に温まった会場はそのまま「クレイジー・ベイビー」へ。「AI ha MABOROSHI」ではユッカによる銅鑼が響き渡る。キーボードを弾きコーラスを歌いながらとは思えないユッカのパフォーマンスは流石の一言。彼女のパフォーマンスもまた、モーモールルギャバンの世界観を創り出している一つの要素であるのだと改めて思い知らされる。2回目のMCでは「誰だここにMC入れようって言ったの!俺だ!」と後悔から始まり笑いを誘う。前半同様、終始笑い声があがる温かい雰囲気で、フロアを巻き込んだモーモールルギャバンらしいトークが繰り広げられた。その後「サノバ・ビッチェ」「7秒」など6曲が披露され、女性のみとは思えないすさまじい熱気に包まれたまま本編の幕を閉じた。
アンコールを希望する手拍子にすぐに応え再びステージに戻ってきた彼らは「ガラスの三十代」「亜熱帯心中」の2曲を歌い上げる。その後ダブルアンコールにも応えると、フロアからは「ゲイリー!」と叫び声が数多く上がり、ゲイリーもまた「僕は今日のこの景色を永久に忘れません!」と応えた。最後の力を振り絞るように「スシェンコ・トロブリスキー」を披露した。
幕が下りたというのにフロアの熱気は冷めることはなく、いつまでたっても今日のライブを振り返るファンたちの楽しそうな話し声が静まることはなかった。今年で14周年、来年には15周年を迎える彼らだが、衰え知らずの人気と、長い年月をかけてファンを築き上げてきた絆の強さを見せつけられたようなライブだった。6月にはシングル発売も控え、今後も彼らからはますます目が離せそうにない。
モーモールルギャバンセットリスト
1.OTOMI
2.ユキちゃんの遺伝子
3.ユキちゃん
4.やんなっちゃったBODY
5.Dr.PANTY
6.IMPERIAL BLUE
7.さらば人類
8.海へ
9.モスコミュールメルシー
10.クレイジー·ベイビー
11.Al ha MABOROSH
12.ナイトメアダンス
13.悲しみは地下鉄で
14.サノバ·ビッチェ
15.バイララ
16.サイケな恋人
17.細胞9
18.7秒
19.RAINBOW WINE
en
・ガラスの三十代
・亜熱帯心中
・スシェンコ・トロブリスキー
モーモールルギャバン
HP:http://mowmowlulugyaban.com/
twitter:@MLG_band