ライブ本番に向けてのリハーサルをスマートにおこなうことのできるバンドは、実際のライブや、レコーディングもスマートにこなすことができています。バンドにとっては貴重なリハーサルの時間をいま一度、見直してみませんか?今回は好ましいリハーサルと、好ましくないリハーサルについてお話していきます。
はじめに
まず、大前提で、リハーサルは限られた時間のなかでおこなうものですので、いかに、その時間を有意義に使うことができるかが理想的か好ましくないかの基準を分けることになります。個人の練習よりも、バンドメンバーが揃っているからこそできることをしていく時間にしていきましょう。
好ましいリハーサル
好ましいリハーサルについて具体例をあげてみます。
リハーサル開始の30分前にはメンバー全員集合
スタジオ開始時間より前に集合していると、誰もが安心しますね。スタジオの受付を済ませたら、休憩室で当日のリハーサル内容をチェックします。そして、前回のおさらいや、譜面をチェックするなどして、当日のリハーサルの目標を明確にしていきましょう。
速やかにリハーサルを始める
スタジオ案内を受けたら、速やかにセッティングしていきます。
パートによって荷物の量は変わりますので、メンバー全員で手伝いあいながら、各楽器のセッティングをおこなっていきます。
セッティングとサウンドチェックが終われば、音を出すのをやめて、他の楽器のセッティングを手伝ってあげましょう。
音量調節はボーカルから
楽器それぞれの音のバランスが取れた環境でスタートできるのが、理想的なリハーサルと言えます。特定の楽器の音が大きくて、他の楽器の音が聴こえにくいという場合には、全体の音が程よく聴こえるように、調整していくことが必要です。バンドメンバー全員で、力を合わせて解決していきましょう。音のバランスが良い状態を作るのも、リハーサルのひとつです。基本的にボーカルの声を基軸として、各楽器の音量を合わせていきます。
リハーサル内容は目的通りに進める
前回の反省点などを踏まえながら演奏することを忘れずに。前回反省した点が、リハーサルで改善できれば、とても気持ちが良いでしょう。目的をしっかりと理解した状態で、リハーサルに挑んでいきます。
終わりくらいは楽しむ
ピンと張りつめた空気のなかに2時間ほど居続けるというのは普通に想像しても疲れますよね。それと同じで、ずっと練習に集中してばかりでは精神的にも体力的にも疲れてしまいます。リハーサルの終わりくらいは、自由に楽しみながら演奏する時間を作ってもいいかもしれません。そうすれば、リハーサルが終わったあとの後味としても、楽しかったと思えるものになっているはずです。
リハーサルが終わった当日中に録音音源を聴く
リハーサルの終盤に入ったらその日の練習を録音して、あとでその録音した音を聴くようにしましょう。リハーサルが終わって数日経った後に、やっと聴くのではなくて、リハーサルが終わった後の当日中に聴くことがポイントです。確認して気付いた点を次回の課題として、メンバーと話し合うようにしてください。
次回のリハーサルの日程を決める
次回のリハーサルまでに”何を練習するか””どこまで進めるか”などの課題が決まったら、次回のリハーサル日を決めてその日を終えましょう。
好ましくないリハーサルとは?
好ましくないリハーサルについて具体例をあげてみます。
遅刻やドタキャン
メンバーがひとりでも遅刻したり、ドタキャンしたりすると、その時点で、リハーサルに対する他のメンバーの意気込みが下がり、理想的なリハーサルを作り上げていくこと自体が困難になります。
セッティングが遅い
セッティングが遅ければ、演奏する時間が減ってしまいます。万が一、セッティングの時点で”ギターの弦が切れた””機材が壊れた”などの機械トラブルが発生した場合にも、速やかに対応できるように、予備を備えておきましょう。
それぞれの楽器の音が大音量でバラバラ
ボーカルはマイクを通してスピーカーから音を出しますが、なかなかドラムや、ベース、ギターのアンプから出る音にはかないません。ボーカルの音を出すためには、周りの楽器の調整が必要です。ドラムは、音量を叩き方で調整したり、タオルやガムテープなどを利用することで、各ドラムパーツのミュートを心掛けるようにします。
ベース、ギターアンプはマスターボリュームでコントロールします。
いずれもバンドメンバーみんなで音を出し合いながら確認することが大切です。
個人練習ばかり
各々の練習の成果は確認する程度にとどめましょう。あくまでリハーサルはバンド全体で合わせるものです。
目標がなくダラダラする
バンドメンバー全員に統一性が感じられない場合には、一度全員で何を達成したいのかなどを話し合ってみるべきです。それぞれの目標がバラバラ、あるいは一致しているでは、リハーサル後の達成感も確実に違うものとなるでしょう。
以上、好ましいリハーサルと好ましくないリハーサルの具体例をお伝えいたしました。
当てはまるリハーサルはどちらでしたか?理想的なリハーサルにすることを心掛けてみてください!