結成4ヶ月にして残響祭10周年オーディション大阪公演 最優秀賞 受賞、翌年の2015 十代白書にて準グランプリ、eo music try 2016 にて審査員特別賞を受賞を果たした 注目の新感覚ゆるふわオルタナティヴバンド ”空中メトロ”の初ワンマンライブが、12月23日北堀江club vijonにて開催された。
開演前から人が並び、チケットは見事SOLD OUT、 フロアは満員で、空中メトロの人気が伺える素晴らしい結果であった 。
暗幕の向こう側からMVにもなっている、キャッチーでどこか切ない 空中メトロの人気曲【ワールドトワイライト】 を鳴らしながら暗幕が開き始まったライブ、一瞬で会場の空気が空中メトロの奏でる曲によって変わったのを目 の当たりにし、会場全体がVo. ゆきりさこの透き通るハイトーンボイスにうっとりしていた。
(明日はきっと探していたものが見つかるから楽しみにしてて もうおやすみ)
2曲目は、独特の世界観のある歌詞が特徴的な【宇宙飛行】 で、会場を早くも一体化させた後、 ギターヒーローさながらのイントロで始まる、空中メトロらしいゆる ふわオルタナティブ全開のナンバー【アイデンティティー】 で会場を熱狂させた。
「北堀江!!元気ですか! 本日は空中メトロに乗ってサンタに会いに行こうワンマン! お越し頂きありがとうございます!!どんどんどん!」
「楽しんでいきましょう!」
と、改めてGt ホシエの挨拶から始まったMCは、 空中メトロらしいゆるいトークで微笑ましいものであり、笑い声の絶えないものであった。 そんな中、少し緊張気味の声でMCを終了させたのはVo. ゆきりさこ。
「ずっとライブでしてなかった曲を初めてします。」
そう言って始めた曲は、7月にリリースした空中メトロ 500枚限定 CD ”Δ/僕の歌”と8月にリリースされた、全国流通 空中メトロ 1st full album ”ワンダーランドの地図” にもオリジナルバージョンとして収録されている【僕の歌】。ドラムとギターの奏でる切ないイントロから、会場はゆっくり浸るよ うに引き込まれ、寂しげな帰り道を思わせるエモーショナルな歌詞と、心に染み渡るメ ロディーで会場を揺らせた。
優しく心に染み渡る曲と一変して、空中メトロの力強さを確信できる 、メンバー全員でサビを歌うのが印象的な【そう。】
(もうこれ以上できなくなるまでやってみるの。そうです、 それでいいの。)
会場の人へ向けて、 空中メトロを聴く人に向けて、背中を押すような、 そして彼等自身もこの曲に背中を押されているように感じた。
グルーヴを崩す事なく始まったのは空中メトロの代名詞( ゆるふわ ) とは打って変わった迫力あるリズム隊と、力強いギターサウンドが特 徴的な【doubtful】。「1.2!」の合図でGt.ホシエのギターが鳴り響き、迫力的でどこか感傷的な世界を漂わせる空間に圧倒された。
続く曲はポップでノリの良い【サヨナラハニー】、 ポップな曲だが歌詞は切なくなる恋の歌であり、一度聴くと耳から離 れない。
そしてここで2度目のMC
「1曲目から緊張してたけどこんなに人が来てくれて涙が出そうにな った。」
と、涙ぐみながら話すBa.ちかぽんに
「わかる!運命ちゃう?」
と、賛同するDr.じょー。 ほのぼのするメンバートークに会場全体が笑顔に包まれた。
「みなさん 私たちが何もなしでここに来たと思っていますか?」
Ba. ちかぽんの一言で始まったのは、まだ名もないタイトル未発表の新曲 (Gt.ホシエが言うには” エメラルドレインボーオブシューティングスター”らしい)、先程までのおどけたMCから一転して、 演奏されたのはポストロック! 会場の熱狂がどんどんと加速した。新曲に続いて演奏されたのは【夕日色メトロノーム】、 ポジティブでハッピーな空気に包まれながら、会場全体で”メトロメトロメトロメトロノーム♪” とメンバーと共に歌っていた。
曲が終了すると同時にVo.ゆきりさこが
「ありがとう 次は Metro the Movie」と呟き、急に舞台が暗転、 壁に映し出されたのは、空中メトロの日常を切り取ったムービーで、メ ンバーの仲の良さがわかる映像に会場が釘付けになっていた。
ムービーのラスト、メンバーで「m.e.t.r.o テレフォン?!」と言うシーンがあるのだが、言い終わると同時に、舞台上でも 同じように
「m.e.t.r.o テレフォン!」と、あのサバンナの八木が出演していたMVであるハッピーでノリの 良いポップなナンバー【DAREDESUKA?】が演奏された。
Dr.じょーの曲中MCの最中 Ba.ちかぽんがお菓子を投げる演出も見所であった。
「後半戦も楽しんでいきましょう!」
そう言って結成当時からずっと大事に演奏されてきた【 空想エレジー】を壮大に歌い上げ、 それに続き、ツービートで疾走感溢れる【dissolution】、 そして、空中メトロお馴染み Gt.ホシエからネズミの国へと招待され、会場全体が拳を高々と上げた【ネズミーランド】
「楽しいか!みんな!イェイ! もっとイェイしたハンドで手を上げて!その手を降ろさないで! これをね!手上げステイと言います!」
とGt. ホシエの締まらないMCでまた笑いを呼び、むかえたラストのサビに 会場がより一層一体化した。
余韻が残る中、Dr.じょーのMCタイム
「みんな空中メトロのこと好きですか?」
じょーの問いに会場全体が”はい!” と答え、改めて空中メトロの人気を体感し、
「生きてて良かった 音楽してて良かった。」
Dr.じょーの素直で直球な言葉に涙ぐむシーンか…? と思われたがメンバーの
「いやいや(自分の)おばあちゃんの前でそんなこと言うな。」
というツッコミに全てが笑いに変わった。
「次は恋心というか、女々しい曲をします。」
クライマックスへと近付き、 始まったのは空中メトロ極上のバラード【堂々巡り】。しっとりと歌い上げ、 間奏のギターがより一層この曲に感傷を与えている。
変拍子ロックナンバーである【Δ】は( あなたの愛って薄っぺらいな) という歌詞に、心を刺された人は少なくないはず。
そしてラスト、 空中メトロの中でも人気の高い、初期からずっと続けていた曲、【 翻る春、君が見ていた朝】 を最後に、盛大に鮮烈な輝きを持って歌い上げ、メンバーは会場全体の拍手に包まれながら舞台を後にした。
メンバーが舞台を後にしても、拍手は鳴り止まず、間も無くアンコール 。
出てきた!と思ったのはサングラスをかけ着替えたGt.ホシエ。
「あ?、Kuutyuu metro is あ? えっと オープニングゥ アクトゥッ!」
と、外国訛りで話しながら登場し会場を笑わせた。
「ヘイ!ミュージックスタート!」
の合図で流れたのは、1st full album ”ワンダーランドの地図”の最後に収録されている【 ゆきりが言うな
らええんちゃう?】。
Vo. ゆきりさこ以外のメンバーがキャップにサングラスというラッパー に扮して登場し、パフォーマンスした。歌詞を覚えていなかったところ等も味噌で、会場は今日1番の盛り上 がりを見せ、曲終了後に出てきたVo.ゆきりさこが
「今日1番盛り上がってたのが悔しいわぁ?」
と、本音を漏らしていた。
Vo.ゆきりさこの怖いエピソードをメンバー各々が語り、 改めて仲の良さを実感した最後のMC
「本当に皆さんに、関係者の方々に、家族に支えてもらって 今日やっと空中メトロワンマンできました ありがとう」
「まだまだ未熟な4人だけどこれからも長く、 どうか暖かく見守ってください。 これからもよろしくお願いします!」
アンコールであり、 今日のワンマンライブラストの曲には、疾走感のあるベースにハード なギターリフが印象的である【サテライト】が演奏された。 力強いドラムが全てを支えて、Vo. ゆきりさこの透明感と浮遊感を合わせつつ、芯のある声が乗っかって 最後に相応しい最高の1曲だった。
4人で手を繋ぎお辞儀をする光景に拍手喝采。
そして会場全体で写真をぱしゃり
ゆるい雰囲気の中、オルタナティブな世界観を作り出し、芯のある演奏をこなす、 そしてその反面ではお茶目なメンバー達が癖になること間違いなし です
一度、 空中メトロのライブを見たらその味を忘れられなくなります。
何と言おうと最高の夜で最高のバンドでした。
★終演後、Vo.ゆきりさこにインタビュー
空中メトロにとってvijonとは?
結成当初からずっとお世話になっている場所。 スタッフさんはみんなあったかくて、vijonに来ると「 ただいま!」って言いたくなります。 ただライブをするための場所じゃない、バンドも、お客さんも、 最高に楽しめる1日を作れるように、一緒になって考えてくれる、 支えてくれるのがvijonです。vijon無しにして、 今の空中メトロは無いです。ライブって、ライブハウスって、 こんなにあったかくて、感動するものなんやって教えてくれた、 かけがえのない存在!
記事:海苔。
★★★
【北堀江club vijonおすすめイベント】
2017年02月12日(sun)
北堀江club vijon
the magic vol.7
A First Aid Kit Release Tour Finale
[act]
DIALUCK
and more(後日解禁)
OPEN/START
16:30/17:00
ADV/DOOR
\2,300/\2,800
別途Drink代\600
詳細はこちら
DIALUCK 【あの街まで】Music Video
DIALUCKは2015年5月にライヴ活動を
スタートさせたガールズ・バンド。
極上にキャッチーなメロディーに、
ゆるいボイスで届ける誰の心にも届く
ラップ間際のリリックを武器に
「MINAMI WHEEL」や「SAKAE SP-RING」といった音楽フェステイバルに出演。 またグッドモーニングアメリカが企画するコンピ『あっ、 良い音楽ここにあります。その伍』に楽曲が収録される他、 全国流通盤「A First Aid Kit」も各地で話題を呼んでいる。