「ファンク」というジャンル。なんとなく、かっこいい音楽なんだろうとイメージつく人は多いでしょう。しかし、こういう音楽だと簡単に説明できる人はそう多くないのではないでしょうか。
今回はファンクについて解説いたします。
ファンクとは
黒人のジャズを代表するアーティストらが、黒人霊歌やアフリカの民俗音楽の要素を取り入れ、作り出したジャンルのことをいいます。
1950年代は黒人教会音楽の泥臭い感覚をファンキーと呼ぶことからファンクと呼ばれていましたが、70年代後半になると強いリズムのディスコ音楽などを指す言葉として呼ばれるようになりました。
サウンドの特徴
・16ビートのリズム
・フレーズの反復
・ベースの音と、ギターのチャカチャカしたカッティング音。
その時代のファンクを牽引したアーティストと歴史
1960年代前半、ジェームス・ブラウンが「アウト・オブ・サイト」を発表することでファンクが形成されていきます。
1980年代に入るとジェームス・ブラウンの後を追うような形でザップとロジャー・トラウトマン、プリンス、リック・ジェームスがファンクを流行らせます。
しかし、1980年代後半~1990年代初頭になると、ファンクから派生してできたラップ、ヒップホップ、ハウスなどが流行るようになり、ファンクは徐々に人気を落としていきます。皮肉なことに、2010年代の前半までその流れが続きました。
やっとファンクが暗闇から抜け出せたのは、2010年代。2010年の後半に入ると、マーク・ロンソン、ブルーノ・マーズ、オースティン・マホーンらが1980年代風のファンクをヒットさせ、ファンクの再ブームを果たすことに成功します。
そして、いまでは日本でもファンク要素の強い楽曲を提供するアーティストが増えました。
ファンクの多大なる影響
ファンクはジャズ、クラブミュージック、ハウスなどにも影響を与えています。さらにファンクはフェラ・クティやマヌ・ディバンゴらにより1960年代半ばからアフリカへと流れ、アフリカのリズムを融合したアフロビートを作り出しました。
上記にあげたミュージックビデオをご覧になっていただければ、ファンクの音の感じはつかめるでしょう。聴き込むほどに中毒性が増していくようなサウンドはいいですね。
また、他のジャンルについてもご紹介できればと思います。