バンドメンバーとの練習を重ね、そろそろ自分のバンドにバンド名を付けたくなってきたのではないでしょうか。
限られた期間で使われるものであれば、名前を決めるのにそんなに時間はかからないです。
ですが、基本的には活動を終えるときまで続くバンド名となるので、バンド名は曲者です!
では、今回はどのような観点からバンド名を考えればいいのかをご紹介いたします。
その場のノリで決める
その場のノリで簡単に決められたら苦労しないで、バンド活動の方にしっかり取り組めますね!
ノリで決めてしまうタイプは、例えば、好きな単語の組み合わせ、街などで見つけたかっこいい言葉などからバンド名を決めています。
ノリでは決まらない場合
①バンドのイメージを考える
バンドの持つ個性がどのようなものなのかということを考えてみましょう。
「かわいい」、「かっこいい」、「不思議」、「ゆるい」、「ロック」、「綺麗」、「中二病」、「恋」、「否定」、「悪」など、思いつくだけのイメージをノートに書き出してみると良いかもしれません。
②表記でイメージづける
自分たちのバンドのイメージが決まってきたら、そのイメージを印象付けることのできる文字が、英語なのか、カタカナか、ひらがなかなどを考えてみるといいでしょう。
英語であれば、利口でかっこいい印象、カタカナであればキャッチ―な印象、ひらがなであればポップでかわいい印象になります。
そうはいっても、「ゲスの極み乙女。」のように、カタカナ、漢字、句読点をセットにしたバンド名もあります。とてもお洒落な印象を与えてくれていますよね。
③略せるか
バンド名が略せる、これも結構重要なことですね。お客さんはバンドのことを親しみを込めて呼びたいはずです。
仲良くなりたいと思った人のことを呼ぶとき、苗字で呼ぶ人は少ないのではないかと思います。名前か、あだ名で呼ぶからこそ、お互いの距離がグッと近づくんですね!それと同じで、バンドとお客さんの心の距離を近づけていくには、バンド名を略せるかが、やはり鍵になるのです。ex)ONE OK ROCKならワンオク、UVERworldならウーバー
注意点
語感の良さ
噛みやすかったり、読みにくかったり、呼びにくいバンド名にはなっていませんか?
バンド名をバンドメンバーが言いにくければ、お客さんも同じ思いをします。語感の良さ、これは意識しましょう。
既に使われているバンド名ではないか
せっかく、バンド名を決めても、既にほかのバンドが使っているバンド名であれば、そのバンド名は使えないです。ですので、同じバンド名のバンドがないかを、ネットでしっかりと検索しておきましょう。
なかには活動中に改名もアリ!
一度決めたバンド名で活動をし続けるバンドが基本的だとは思いますが、なかには、改名せざるを得ない状況になり、改名に至るバンドや、表記自体を変えるバンドもいますね。
改名せざるを得なくなり、改名したバンドで例をあげると、[Alexandros]。実は彼ら、2001年から2014年3月まで、[Champagne]というバンド名でバンド活動をしていました。その頃から彼らを知っていた人にとっては懐かしいですよね。あるとき、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)の日本支局から「Champagne」という名称がフランスシャンパーニュ地方の原産地名称として日本国内に於いても保護されるということで、アーティスト名の変更を求められ、バンド名を[Alexandros]に改名したのです。
ほかには、X JAPAN。彼らは、1989年にX(エックス)としてメジャーデビューしましたが、海外進出にあたり、アメリカで既に「X」というバンド名で活躍しているグループが存在するということで、1992年にはバンド名をX JAPANに改名しています。
さらに、表記自体を変えたバンドを例にあげると、SEKAI NO OWARI。以前、彼らは「世界の終わり」というバンド名で活動していましたが、2011年のメジャーデビューの際に、バンド名をSEKAI NO OWARIという表記に変えました。はっきりとした理由はわかりません。ちなみに、「世界の終わり」というバンド名は、ボーカルの深瀬が精神病院に入院した時に「世界の終わりだ」と感じたことから付けられたそうですよ。とても個人的ですね!
このように、気に入っていたバンド名が外部要因により変えなければいけなくなることは、バンド自体にとってもお客さんにとってもショックな出来事となってしまいます。ですが、こういったことは意外にもいくつもあります。それでも、いつかバンド名を変えないといけないことがくるようなバンド名にはしない、これが重要かもしれませんね!