「ハンドパン」という打楽器をご存知ですか?スイス発祥の打楽器で、指ではじくことで独創的な音色を奏でます。今、密かに注目を集めているこのハンドパンについて調べてみました。
個性的な打楽器「ハンドパン」について知りたい!
どんな楽器?
ハンドパンは鉄製の打楽器で、サイズは直径45~60cmほど。大きな円盤のような形をしており、座って抱えるか、もしくはドラムのようにスタンドに乗せて演奏します。2000年にスイスで発祥して以来、この15年ほどで世界中に人気が浸透しました。発売当初は種類も希少でしたが、現在では複数のメーカーからいろんなタイプのハンドパンが製造販売されています。
どんな音色?
ハンドパンは吸音タイプの打楽器で、スチールドラムとよく似た音色を奏でます。
ボディ上面の真ん中にリングという丸い部分があり、そのまわりに円を描いて低音から高音を奏でるくぼみが並んでいます。演奏する時は、このリングやくぼみ部分を指ではじくように弾きます。くぼみの中心に近ければ近いほどクリアな音色を出し、離れるほど音質が変わるので、使い分けることで様々なアレンジを効かせることができます。くぼみ以外にも、側面を撫でるように手のひらや指で滑らせるとハープのような音色を奏でることもできます。
アレンジ可能な個性派楽器
ハンドパンは、両手指を使いパーカッションと同じ要領で演奏しますが、「これ」と決まった演奏方法があるわけではないので、指の使い方ひとつで音色の変わる個性的な楽器です。また、叩き方や使い方により様々なアレンジを効かせることができるので、演奏する人の技やセンス次第でひと味違ったテイストを奏でることが可能になります。
いろんな演奏者のハンドパンを聴き比べてみると、それぞれの手法によってサウンドにずいぶん違いがあることに気がつきます。スチールドラム系の音楽にありがちな単調的サウンドに限らず、ポップやロックにも協調できそうなフレンドリーな打楽器「ハンドパン」を楽曲制作に加えてみるのも面白そうですね。