ライブをするのが初めてという人は、本番までに何をしておけばいいのでしょう。
心の準備は必要ですが、まずは最低限の演奏の練習をしておかなければ、心の準備すらできません。今回は、余裕を持ってライブ本番を迎えることができるためにしておくべきことの10選を、お伝えいたします。
1、目的を確認
まずは、そもそも何のためにライブをやるのかを考えましょう。自分たちをよりよく知ってもらうため、チャリティーのためなど…。
目的は様々ですが、どのような目的であっても、ライブをすることで、お客さんを満足させてあげるのは共通認識となります。いかに集客をして、素晴らしいライブをすることで、多くのお客さんを満足させてあげるか――これができれば、ライブ成功の近道です。
2、目的に合った曲選び
目的を達成するために、どのような曲を選べばいいのかを考えます。ただ、曲選びは演者本位にするべきものではありません。聴く人はお客さんですので、お客さんならなんの曲が聴きたいだろう?…と考えを巡らせることが割と重要になってきます。そのなかに、演者の入れたい曲と擦り合わせて、演奏する曲を決定していきましょう。お客さんが聴きたい曲をリストアップした後に、そのなかから、よりシンプルで盛り上がりやすい曲、演者も演奏したい曲を選んでいきます。
3、パートの役割確認
音楽は「メロディー」「ハーモニー」「リズム」の3つの要素が組み合わさって音楽になります。
まずはバンドのなかで、自分は「メロディー」「ハーモニー」「リズム」のうちの、なんの役割を果たしているのかを確認します。曲の”らしさ”を作り出す重要なパートであればあるほど、しっかり練習に打ち込んでいく必要がありますね。
4、完コピを目指す
原曲に忠実な演奏を目指しましょう。ライブで原曲にアレンジを加え、ライブ感なるものを表現する人たちは多いですが、アレンジすることを意識しすぎて、原曲からかけ離れてしまっては、残念感が否めません。アレンジをするのであれば、重要なキメやフレーズなどは原曲から崩さないようにして多少のアレンジを施す程度がいいでしょう。
原曲の音で聴いてきたお客さんとしては、いきなり、アレンジのある曲を聴くよりも、原曲の音で聴くほうが戸惑いはないかと思います。アレンジを加えた演奏は、ライブに慣れてきてからでも遅くないので、まずは、”基本”からキメていきましょう!
5、生のライブの迫力を体感
ライブのステージは日常の生活では味わえないので、まずは、ライブステージ慣れしておきましょう。実際にライブ演奏をしている最中のライブハウス内が、ライブステージ慣れするのには効果的です。気分が高揚したお客さんの熱気、振動するサウンド、揺れるライブハウス、眩しいほどの照明など、ありとあらゆるライブでしか感じることのできない空間がそこにはあります。自分たちがステージに立っている姿を想像していたら、心に少しばかりか余裕がでてくるかもしれません。
何度も、違うバンドのライブに足を運ぶことで、生のライブを体感していきましょう。得られるものが多いことに越したことはありません!
6、人前で練習
他人の演奏を確認するのもとてもいいことですが、自分たちでも人前で演奏する機会を設けましょう。
ライブ当日までまだ時間があるなら、身体を壊さない程度に、人前で演奏することです。自分たちに自信をつけていくと、ライブ本番でより焦ることなく、演奏することができるはずです。
7、MCやパフォーマンスを決める
MCをどこに入れるか、メンバー紹介はいつするか、衣装はどうするか…など、ライブを進行するのに用意しなければいけないことを予め、バンドの皆で考えておきましょう。
ライブ前には、通しリハーサル(ゲネプロ)といって、本番通りにする練習を行いますので、その時には完璧に通せるようになるのが好ましいです。
8、メトロノームを使った練習を
リズムをキープさせるのはとても重要なことです。特にリズムの屋台骨となるドラム、ベースはもちろん、ボーカル、ギターも含めバンド全体でしっかりリズムを合わせられるよう、メトロノームを使った演奏は習慣として身につけていきましょう。
9、チューニングを欠かさない
チューニングがずれたままですと、バンド全体に調和が取れず、下手な演奏に聴こえがちです。演奏が下手に聴こえるだけではなく、演奏の上達も遅れることとなるでしょう。
ギターやベースなどの弦楽器は、古い弦ですと、チューニングが狂いやすくなりますので、本番前には新品に交換しておいてください。
10、アンプで音を出した練習を
大きめの音で演奏すると、イヤホンでは正確に聴こえなかった音が、しっかりと聴こえるものです。
できるだけ大きな音量で演奏することで、気付かなかった音の強弱やニュアンスの違いなどに気付けるかもしれません。
ただ、耳に支障をきたすほどの音量にしないよう、気を付けましょう。
いかがでしたか?間違いなく、初めてのライブは記憶に残りますので、用意周到な計画を立ててライブに挑んでくださいね!