9月19日、東京大塚Deepaにてドラマー『シェーン・ガラス（Shane Gaalaas）』によるドラムイベント『Shane Gaalaas Drum Performance & Drum Talk Session 2018』が開催されました。
シェーン・ガラス（Shane Gaalaas）
シェーン・ガラス（Shane Gaalaas）はパワフル且つ、テクニカルなドラミングが評価されているカナダ出身のドラマーです。日本ではB’zのサポートドラマーとして活躍しており、現在ではサポート・ドラムだけでなく個人の活動も展開しています。
Shane Gaalaas Drum Performance & Drum Talk Session 2018
今回行われたイベントは『ドラムパフォーマンス』と『ドラムトークセッション』をテーマにするイベントです。タイトルにもある通り、パフォーマンスとして通常のライブのように楽曲を披露するのに加えて、トークセッションではシェーン・ガラスがオーディエンスの質問に答えるQ&Aコーナーが設けられ、ファンのみならずドラムを学ぶアーティストにとって必見のイベントとなりました。
シェーン・ガラス：ドラムパフォーマンス
大塚Deepaに入るとステージの中央にはドラムセットがセッティングされていました。会場では観客が今か今かとワクワクさせながらその迫力のあるドラムセットを前に撮影をしていました。
シェーン・ガラスが登場し、「元気？」と日本語で軽い挨拶をし、会場は盛り上がりました。1曲目はジャズのような軽快なメロディーの曲です。その曲に合わせ、シェーン・ガラスの軽やかなドラムから入り、徐々に手数が増え、ドラムの音が激しくなりました。パワフルなドラミングが評価されているというのも納得です。
1曲目から5曲目まで様々なタイプの楽曲を流し、それらの曲に合わせてシェーン・ガラスがドラムを叩くという方式で進められました。シェーン・ガラスのドラムは、力強くも余裕のある叩き方で見せ、時にはフットのバスの連打やタム回しが激しくテクニカルなドラミングで観客を魅了しました。またほぼ1曲ごとにドラムの椅子やタムなどを微調整するというプロとして繊細な一面も見せました。
ちなみに今回ステージにはモニターが設置されており、シェーン・ガラスの斜め後ろからの姿も見えるようカメラが配置されています。
プロの有名ドラマーの手先を後ろから観察できるのはドラマーを目指すアーティストにとってとても嬉しい視点です。
シェーン・ガラス：ドラムトークセッション
5曲目まで終わると、観客の質問に答えるドラムトークセッションのコーナーが30分ほど設けられました。ドラムに関する技術的な質問から、音楽制作に関する質問、またパワフルなドラマーとして体作りや体のメンテナンスに関する質問も多く、いくつか紹介します。
Q:ドラマーとして音楽制作にはどのように関わる？
シェーン・ガラス：作曲者から注文された通りにドラムを叩くこともあれば、ドラマーとして「このようなリズムのパターンはどうか？」と提案することもあります。テンポを変化することによって曲の感じが全く異なることもあります。いろんなアイディアを持つことが大切です。
Q:ドラムソロをする時、何を考えて叩いているか？
シェーン・ガラス：考えすぎずに叩くことがドラマーとして良いアプローチができます。ステージの上で手数足数考えていると硬くなってしまうので、叩いているうちにドラミングのパターンをどう進化させていくかを考えすぎずにできるようにすることが大切です。
Q:大きなステージでも緊張しない方法は？
シェーン・ガラス：みんな誰でも緊張します。自分自身に緊張しないように言い聞かせます。精神力を高めていくようにすることが大切です。
質問ではドラムに対しての技術だけでなく、体作りや食べ物に関しての質問も多く、パワフルなドラミングを得意とするシェーン・ガラスならではの体作りや食べ物に関するこだわりも説明されました。時にドラムを叩きながら説明し、体幹に関する質問では具体的に鍛え方も説明されました。
今回シェーン・ガラスのドラムのパフォーマンスを間近で見ることができるのに加え、シェーン・ガラス自身が観客の質問に答えてくれるというとてもレアなイベントとなりました。
シェーン・ガラス（Shane Gaalaas）
Twitter:@Gaalbladderass
Instagram:@shanegaalaasofficial
