【ライブレポート】学生もインディーズバンド、相互に刺激し合った『SAIフェス』

2月25日にZirco Tokyoにて開催された、学生バンドとインディーズバンドが共演するイベント「SAIフェス」。2回目となる今回のSAIフェスは学生バンド8組、インディーズバンド3組の総勢11組が出演!

トップバッターを飾ったのはお茶の水女子大学からすくすくスクール。温まった会場はそのままにcharge spotへと託され、PORT LAND、owataと学生バンドが続く。


5番目に本日初めてのインディーズバンド、Marry meが登場。開口一番「始めようぜー!」とギターボーカル・泉が叫ぶ。昨年8月に関西で結成されたばかりの彼らだが、結成1年未満とは思えぬ楽曲センスを見せつけた。お客さんと目を合わせながら楽しそうに歌い上げる泉が印象的だった。

熱量たっぷりのステージに会場も盛り上がりを見せ、学生バンドのイエガーマイスター、No.28が続く。



15時から始まったイベントもついに後半戦へ。”弱虫ロックバンド”Arakezuriのステージが始まる。ロックでありながら哀愁を感じさせる楽曲は会場のお客さんをあっという間に惹きつける。ギターボーカル・白井がマイクスタンドを手にステージから降り、フロアでお客さんと同じ目線でエモーショナルに歌い上げる場面は圧巻だった。


引き続き後半戦はTHE RADIO CLONES、東大POMPと学生バンドが熱いステージを披露。

そしてトリに登場したのはインディーズバンドのtribe。tribeの代名詞とも言える爽やかポップな楽曲にお客さんも身体を揺らし楽しんだ。MCではメンバー脱退を理由に3/5に活動休止することに触れながら、「自分がやりたい方向に行けばいいと思います。後悔してもいいから、精一杯好きなことをやってください!」とお客さんや出演者の学生バンドにエールを送った。最後の曲でボーカル・濱岡が涙で声を詰まらせる場面が印象的だったが、最後まで高らかに歌い上げ、フロアからの大きな拍手で幕を閉じた。


学生バンドだけが集まったイベント、インディーズバンドだけが集まったイベントが当たり前となっている中で、この両者の共演を実現したSAIフェス。学生バンドがインディーズバンドから刺激を受けると同時に、インディーズバンドもまた、学生バンドの熱いステージに火をつけられたようだった。初回に続き2回目も大成功に終わったSAIフェス。早くも第3回目を期待するバンドやお客さんも多いだろう。今後も注目していきたいイベントだ。

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