『RENO TOUR 2018 IMAGE』@新宿ZircoTokyoライブレポート。ギタリストRENOの魅力が詰まったギターインストライブ

2018年8月4日(土)、新宿ZircoTokyoにて行われたギタリストRENOのワンマンライブ『RENO TOUR 2018 IMAGE』。

ギタリスト・RENO

RENOは2011年にヴィジュアル系ロックバンドViViDのギタリストとして『「夢」〜ムゲンノカナタ〜』でメジャーデビューをし、ViViD解散後はソロのギタリストとしてギターインストを中心に音楽活動を続けており、ギターの実力にも注目が集まっている。

新宿Zirco Tokyo『RENO TOUR 2018 IMAGE』

幕開けを今か今かと待つ、たくさんのファンによって埋め尽くされた会場。照明が落とされフロアが静まり返るとゆっくりその幕が開いた。綺麗なブルーのライトがフロアを照らし、RENOを始めとするメンバーが影となってステージに現れる。「RENO TOUR 2018 IMAGE」のスタートを飾る1曲目「Flowing」がドラムを合図に始まった。

ViViDの解散後ソロ活動を開始し更にその腕を上げ、ギターインストを極め現在に至る。RENOバンドのメンバーはDr.前田遊野、Ba.大桃俊樹、Gt.RYOGA。Gt.RYOGAはViViD時代ツインギターとして共に楽曲を彩った仲間だ。3年近くこのメンバーがRENOバンドとしてRENOをサポートしている。RENOのギターの魅力を最大限に引き立たせることを第一に考えた3人のサウンドもまた素晴らしい。

1曲目が終わるとフロアから自然と拍手が起こる。それと同時に「RENO!」といういくつもの声が上がり、RENOの人気を再確認させられる。再びドラムを合図に、RENOが手拍子を誘いフロアから大きな手拍子が上がると、RENOが初めて口を開いた。「東京!楽しんでいきましょう!」とシンプルな言葉の中にも早くもこの空間を楽しんでいる様子が伝わってくる。2曲目「M.P.B」は曲が進むにつれどんどんアップテンポになっていき、所々に遊び心も感じられる楽曲。フロアからも手拍子は止まず身体を揺らしながら楽しむファンによってとても雰囲気のいい楽しい空間が自然と創り上げられていた。

2曲目が終わるとRENOが再びマイクを手に取った。「RENO TOUR 2018 IMAGE始まりました!僕は自他共に認める晴れ男なんですが、今日は熱くしすぎてしまいました。でもそんなの関係ねぇ!(笑)というくらいリラックスしてやってます。最後まで楽しむ準備は出来てますか?ギターインストですけど、ボーカルですから僕は。負けないくらいみんな声出して楽しんじゃってください、いいですか!最後まで盛り上がっていこうぜ!」と改めてこのツアーの幕開けを高らかに宣言し、そのままの勢いでフロアを煽り3曲目「The Ugly Kings」に突入した。

今回の「RENO TOUR 2018 IMAGE」は5月23日にリリースした2nd Album「IMAGE」(イマージュ)を提げ東名阪を回るツアーとなっており、この8月4日のZirco Tokyoでの公演がツアー初日。「Stardust」、「罪と罰」とライブは進み、RENOは時折フロアを見渡しながら丁寧に、大切にギターを奏でた。

「Distant memory」はバンドスタイルから一変、キーボードをバックサウンドにしたギターメインの楽曲。RENOの手で奏でられるギターの音が会場全体に響き渡り、ファンは酔いしれるように聴き入った。RENOの根本にある「ギターインストの格好良さをもっと広めていきたい」という想いが原動力となり創り上げられた楽曲達。このステージからはRENOのそんな想いがひしひしと伝わってきた。ギターを奏でるRENOの姿もまた美しく、まるで大切な人との時間を過ごしているかのようだった。再びバンドステージに戻ると「Amethyst」とバラードが続き、ライブは後半戦に突入。

MCではRENOが今回のツアーについて語った。「(東名阪)3本ですけど、それで「IMAGE」は完結ということで、しっかりとこの曲達を成長させて、次のRENOワールドに繋げていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します!」とファンを見渡しながら放ち、フロアからは大きな拍手が上がった。

「Chemical ROCK」が始まるとフロアから拳が上がり、自然と手拍子も起こる。更にフロアのあちこちでヘッドバンキングをするファンの姿も見え、最高潮の盛り上がりを見せた。RENOにより更に煽られたフロアはますます熱気が上がり、そのまま「CORE」へと続いた。そして本編は「Sonic Attack」で締めくくられるものの、アンコールで再び大盛り上がりを見せた。

序盤でRENOが言った「ギターインストですけど、ボーカルですから僕は。」という言葉。その言葉通り、RENOの奏でるギターはまるで感情を持ち歌っているかのようだった。ギターインストは、生の音を聴いて、ギタリストが弦を弾く姿を見てこそ本当の魅力に気づくものだと、このライブを見て思った。ギタリストは決してバイプレイヤーではない。それを証明するような実に堂々としたステージを魅せてくれたRENO。ツアーは8月10日に梅田Zeela、8月12日に名古屋HEART LAND STUDIOでの開催、各地でファンがこの日を心待ちにしているに違いない。RENOが言った通り、楽曲は成長していく‥そしてRENOワールドはこれからも続いていくだろう。

RENO TOUR 2018 IMAGE 8/4 セットリスト

1.Flowing
2.M.P.B
3.The Ugly Kings
4.Stardust
5.罪と罰
6.Distant memory
7.Amethyst
8.Chemical ROCK
9.SuperNova
10.CORE
11.Sonic Attack

-アンコール-
12.OCEAN
13.White page
14.Boogie
15.JOURNEY

RENO

HP:http://www.pscompany.co.jp/reno/
Twitter:@reno_guitarlife

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