足立YOU祐二&HIRO スーパーギタリストに聞く、サウンドメイキング!音作りのコツ!【バンド上達塾レポート】

足立YOU祐二&HIRO スーパーギタリストに聞く、サウンドメイキング!音作りのコツ!【バンド上達塾レポート】

バンド上達塾とは…

BASS ON TOPがお送りするプロミュージシャンによるワークショップ。
毎回さまざまなプロミュージシャンをお迎えしての開催!あなたの目で!耳で!存分に体感して下さい!

「バンド上達塾」講師:YOU&HIRO
2019/6/23@BASSONTOP大阪梅田店

「バンド上達塾」は、BASSONTOPが音楽活動をもっと充実させたい!という方たちにお送りしている現役プロミュージシャンによるワークショップです。
今回は…なんとあのスーパーギタリストYOU氏とHIRO氏のお二人を迎え、サウンドメイキングや音作りのコツなどを学べるスペシャル企画!!

DEAD ENDのギタリストであり、2019年3月には4枚目のソロ・アルバムをリリースしたばかり。業界内にもファンが多く数々のプロジェクトで活躍しているYOU氏と、彼を師と仰ぎ、自身もテクニカルギタリストとして名高いLa’cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)のHIRO氏。お二人は師弟共演となる「YOU&HIRO-堺東Goith15周年企画-」を前日に行ったばかりで、その興奮冷めやらぬままに駆け付けた参加者さんもたくさんいらっしゃいました。

ライブで体感する迫力や感動はもちろん素晴らしいものですが、本日はお二人のスーパーテクニックやエモーショナルな演奏を超至近距離・生音で体感できる貴重な体験です。参加された方の中には熱心にメモを取る現役ミュージシャンの方も…。

クリニックはまずデモ演奏からスタート。YOU氏作曲のオケ(HIRO氏はこの時初めて聴いたそう)にお互いが会話をするようにギター演奏を掛け合いながら乗せる形で展開される即興演奏は、卓越したテクニックと多彩なアレンジセンスに溢れたまるでひとつの映画のようなストーリーのある楽曲でした。「このオケは全て同じコード進行で作ってあるから、自分でドラマを作っていかないといけない、自分の能力がモロに出ちゃう」ということでしたが、心地よくてずっと聴いていたくなるような演奏は流石の一言です。

お二人はとてもナチュラルでフランクな雰囲気で、冗談を多めに(かなり多めに!!)交えながらお話をして下さいます。YOU氏からつぎつぎと繰り出されるお茶目でちょっとブラックなジョークにHIRO氏がタジタジ…といった様子で、師弟の仲の良さを窺い知ることができました。内容は、参加者さんだけの秘密です(笑)。


足元の装備は非常にシンプルでずっと同じエフェクターを愛用しているというHIRO氏と、対照的にエフェクターが大好きで日々いろいろなものを比べたり試してみているというYOU氏。お互いのトランスミッターを交換して弾いてみて歪みの違いを確認したり調節してみたりと、実験のようにどんどんいろんな音色を作っていきます。わずかな違いで音の持つ雰囲気や色のようなものが変化していく様を間近で見られるのはすごくワクワクします。

ちなみに、バンドにソロにたくさんの顔を持つお二方ですが、基本的にはどこのバンドでもソロでも同じスタンスで音作りをされているそうです。(多少バンドの特色に合わせて歪み加減を足したり引いたりする程度)。
さらにYOU氏は「1音色でソロもバッキングも全部やる」スタイルだそうで、実際のライブ演奏中でも気分によってギターを使い分け、ライブの進行上、本来楽器を変えるタイミングでも気分がのっていればそのまま変えずに使い続けたりするという驚き&貴重なエピソードも飛び出しました。(ちなみにスタンバイして待っているローディーさんは次のギターを抱えたまんま後ろ足で戻っていくそうです…(笑))

愛用しているギターのお話のくだりでは、ESPのオリジナルモデルをデビュー時より使用されているHIRO氏のエピソードあり、YOU氏が現在使用しているギターは実はピックアップを試すために倉庫に転がっていたボディで試作として作ってもらったら気に入ったのでそのまま使っているという意外なお話もありました。数々の脱線を挟みながらも、次は再びデモ演奏です。

最初の演奏後に「次はもっと難易度が上がる」と予告されていた即興演奏は、最初の曲とキーが同じで、アレンジに更にスキルが要求される仕上がりになっていました。一度しか聴けない演奏を前に、参加された方はスーパーテクニックを目に焼き付けたい気持ちと、目を閉じて夢の世界に浸りながら聴き入りたい気持ちが拮抗したことでしょう。


音造りやアレンジのセンスのお話を伺う中で、一番印象に残ったのはやはり一流のアーティストだからこそ重みのある「結局は出てきた唐揚げが美味しいかどうか」という言葉でした。
唐揚げに例えて話されましたが、例えば産地がどこで、育て方にどれだけこだわっていて、衣づくりに工夫があるかなど、作り手のこだわりを押し付けるつもりはなく、ただそれを食べておいしいと思うか=その音楽を聴いて気に入るか、かっこいいと思うかが全てだという潔さ、多大な努力に裏打ちされたその言葉はとても心に響きました。
YOU氏はギターを練習するとき、転調したりテンポをまちまちにした色んなパターンのオケを作ってその中で1日中ひたすらギターを弾いているそうです。ギター単体よりも音楽の中で奏でていたいということですが、それがYOU氏の形容し難い色気のある、泣きのギターの秘密のひとつなのかもしれません。

そろそろ最後のデモ演奏を控える時間になったころに、「そういえば、気になっていたんです」とHIRO氏からYOU氏への緊急質問が。そこからケーブルのこだわりのお話になりました。昔は軽視されがちだったけれど、実はケーブルによって音の伝わり方は全く変わってくるものだというお話や、YOU氏こだわりのケーブルメーカーのお話など興味深いお話が時間を少し超えるところまで盛りだくさんでした。ちなみにYOU氏は不安をなくすために2年に1度ケーブル設備を全て入れ替えるほどこだわりがあるんだとか。

お二人の音の魅力を余すことなく伝えてくれるケーブルに感謝しつつ、最後の演奏を堪能します。美しいユニゾンからお互いの似ているようでもあり、しかし確固としたそれぞれの個性を映し出すシビれるソロの掛け合い、壮大に拡がる高さと奥行きのある音楽は圧巻でした!スペースさえ余分にあれば(ソールドのため余裕がありませんでした)スタンディングオベーションが巻き起こっていたところです。アンコールを叫びたいぐらいもっと演奏を聴いていたかったし、もっと楽しいお話を聞きたかった…あっという間の90分で、とっても充実した時間でした。ぜひ次回も企画をお願いしたいところです!

「バンド上達塾」はベースオントップが送る、「もっと音楽が好きになる」クリニックです。
今後の企画も盛りだくさんですので、ぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

記事:岡本恵里(おかもとえり)

バンド上達塾URL

http://www.bassontop.co.jp/band-jyuku/

過去のバンド上達塾

http://prbassontop.com/jyotatsujyuku

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