【淳士】バンド上達塾Vol.10

【淳士】バンド上達塾Vol.10

バンド上達塾とは…

BASS ON TOPがお送りするプロミュージシャンによるワークショップ。
毎回さまざまなプロミュージシャンをお迎えしての開催!あなたの目で!耳で!存分に体感して下さい!

【淳士】バンド上達塾:2016.3.19@ベースオントップ中野サンプラザ店

音楽シーンで活躍されているミュージシャンをお招きし、その魅力に迫ると共に音楽を愛する人のより良い音楽ライフ向上のためのワークショップ「バンド上達塾」。

去る3/19、ベースオントップ中野サンプラザ店にて「バンド上達塾Vol.10」が開催されました。

10回目を迎える今回の特別講師はドラマー、淳士氏。

SIAM SHADEでのデビュー以後、高速かつ複雑なプレイスタイルと華やかなステージングでオーディエンスを圧倒・魅了し続け、BULL ZEICHEN 88、T.M.Revolution、GACKT、Acid Black Cherry、Sound Horizonなどのさまざまなプロジェクトで活動を繰り広げておられる氏をお迎えしての上達塾開校となりました。

今回の会場はベースオントップ中野サンプラザ店、イベントスペース211st。広さ32帖を誇る大型のスタジオに淳士氏のドラムセットと客席を配置、ドラムセットを中心に180度囲む形にて普段見る事ができない距離での音、お話を体感していただきました。

ドラムセットはPearl・淳士氏オリジナルカラーリングのJUNJI CAMOUFLAGE。オレンジ色を基調としたカモフラージュ柄のおなじみのセットです。

「フルセットでお願いします!」との我々の要望に応えていただき、ABCでおなじみの巨大バーチャイムやリズムブロック、鏡・ティッシュが装着されているキャノンタムに加え、道具入れになっているフロアタムまでお持ち込みいただきました。(大ファンの筆者感激)

上達塾史上最大クラスのドラムセット!荘厳かつ煌びやかな出で立ちには、ご来場の皆様も満足いただけたのではないでしょうか!

今回は講義の開始と終盤にそれぞれデモ演奏を行っていただき、間にはあらかじめいただいた皆様の質問を司会者が読み上げ、淳士氏にお答えいただく形で進行しました。

さあ、待ちに待った淳士氏の登場!

かつての~そして今を牽引するアーティスト。会場から思わず漏れた黄色い歓声はとても印象深く心に残っています。

司会者から改めて講師のご紹介。淳士先生の場を和ませる楽しい切り出しからの絶妙なトーク、物腰は柔らかくも一つ芯の通った「漢」の雰囲気に自然と空気がしまります。

入場後のトークもそこそこに、早速デモ演奏を行っていただこうとした際、
淳士:「スピーカーからも耳の中と同じように音(クリック入り)を出せますか?
今回せっかくセミナーということなので、普段淳士の耳の中でどういう音が鳴っているのか、楽曲との兼ね合いがどうなっているのかが分かっていいんじゃないかと!」

とご提案いただき、そのようにセッティングを変更。

マイナスワンの音源と楽曲やセクションによって変えられたクリック音、更にはご自身の声で合図(!?)も入っていたりと、通常のライブではまず聴く事ができないガイド付きの環境でデモ演奏を行っていただきました。

これには筆者も、同期音源を使って演奏するガイド作成の参考にさせていただきましたし、ビートやノリの違いによって体で感じる拍を加えたり減らしたりする方法は日頃の練習にも効果的なものだと感じました。
(筆者も1ファンでありドラマーです。皆さんと一緒に学んでおります!)
これまでの上達塾では行わなかった方法でしたが、非常に良い試みだったと思いました。
ご来場の皆様に何かを持ちかえっていただく、そのうちの一つになり得る経験になっていれば幸いです。

間近で見る流麗なスティックさばきとパフォーマンス。
BULL ZEICHEN 88の楽曲に特徴的なポリリズムを駆使した、複雑かつ高度なドラムフレーズと混ざり合う演奏が、一瞬も目が離せない最高の時間を演出していました。

デモ演奏が終わり、質疑応答のコーナーへ

受講者の方の様々な質問に対して、一つの事柄だけでなくそれを構成する他の要素・経験・ご自身の考え方などを含めてお話をして頂きました。

一つ一つの質問に対して真正面からご自身の考えを投げ返してくださる氏の言葉。

みんな聞いてみたい機材の裏話から、爆笑ネタもたくさんあり、話の流れ・要所をおさえる話術にはさすがの一言でした!(ドラムプレイにもそれが表れているなと思いました。)

師匠であるドラマー真矢氏(※LUNA SEA)へのリスペクトをお話される場面も!

淳士:「気になったら途中でも手をあげてその都度聞いてもらって大丈夫だよ」
と声をかけられ、その場での質問に対してもお答えいただきました。

淳士:「話長いですか?大丈夫?」
と進行に気を配っていただける場面も…(笑)
司会者含め、会場全体がむしろもっと喋っていただきたい!と思っていました。

練習する内容の話やモチベーションに関しての話などの中には、一部厳しく聞こえてしまう内容もありましたが、それは決して否定的な内容ではなかったように筆者は思います。
ミュージシャンとして一人一人がしっかりと自覚を持ち、できる事を見つけそれを全力で実行し成し遂げていく。その一つの見本として淳士氏がどれほどの覚悟とエネルギーを自身の活動にぶつけているか。また音楽を演奏するということのみならず、現代社会に生きる一人の人間としてこうありたいという想いを来場者に伝えておられたように感じました。

ご自身の経験や周りで起こっている事を交えて、これからの時代を担う若い人たちにこうあって欲しいとお話される氏の言葉には、我々若い世代が演奏と同じだけ、もしくはそれ以上に大切にしてきちんと向き合うべき事などがたくさん含まれていたように思います。

質疑応答のコーナーも終了し、最後のデモ演奏へ

最後の演奏も圧巻、講義最後の演目とあって怒濤の勢い、手数足数をこれでもかと叩き込んでいく淳士氏!

車のギアを上げ、更に加速していくようなテンションと空気の変わり方を肌で感じることができて幸せです!

最後の演奏も終わり、司会が締めの一言を話そうとした時、

淳士:「あのね、最後にひとつだけ、言い忘れちゃったんですけど……」

淳士氏が言葉を選び直しながら、真剣に語ってくださったこのお話、改めてミュージシャンとしてのあり方を再認識させられるとても素晴らしい内容でした。
そのままここに書き記して、バンド上達塾Vol.10のレポートの締めくくりとさせていただきます。

淳士:「いろんなドラマーになりたいとか、趣味でやりたいとかあると思うんですけど…。プロを目指している人に僕が思う事を一つ、伝えたい事がありまして。
ステージと音楽を、決してなめることなく良いプレイヤーになって欲しいなと思います。
お客様からお金を取る以上、絶対に満足して帰っていただかないといけないんですよ。
ショーという事に関して、ステージに上がる人間はスーパーマンじゃないと、僕はステージに上がっちゃいけないと思っています。
なぜなら、ステージに立つ人はお客様を喜ばせたり、ハッピーな気分にさせたり、時には涙させたり…
色んな気持ちを引き出して結果、最高だった!また観たい!と思ってもらえるような演者でなければいけないと思っているからです。
本心じゃなければいいんだけど…お客様をナメてる演者の言動をみて残念に思ったことも少なくないんです。
けれども、僕たちの根底・土台にはお客様がいるということを絶対に忘れちゃいけないと思うんですよ。
喜んでもらうことに関して、その場で考える事であろうがじっくり考える事であろうがその辺りはひとまず置いておいて…
お金を払って観にきていただく事への誠意っていうのは絶対に持っていなければいけなくて、そこに関して僕は真面目に取り組んでいます。
お客様をナメてる奴にだけは絶対なってほしくないと思っているんですよね。
上手い人だけが正解じゃないし、自分の事を上手いなんて思ったことは一度もないです。お客様に喜んでもらいたい、ステージに花を添えたい、その一心なんですよね。
真剣に…真剣さは人に伝わるんですよね。どんなに楽しい事、ふざけた事、ばかな事をやっていても真剣にやらないと伝わらないし。ドラムもそれと一緒で真剣に叩かないと届かない、と僕は思います。
なので、心を込めてお客様に届けるというのが根底のどこかにあった上で、大いにステージで遊べるプレイヤーになってほしいなと思います。
僕も今もずっとそこを目指しているので、お互い頑張ろうねということで、しっかり頑張って欲しいなと思います。今日はありがとうございました。」


今回で10回目を迎えました、バンド上達塾。
ドラマー淳士氏をお迎えしてお送りいたしましたが、いかがでしたでしょうか?

ご来場いただいた方はもちろん、このレポートをお読みいただいた皆様に少しでも音楽の楽しさや、ミュージシャンとしてのあり方を感じていただけたらと思います。

淳士氏の終始に渡るドラマーとして、ミュージシャンとして、一人の人間として、どのように生きていきたいか。
その生き様を強く感じ、考えさせられる内容をお届け致しました。

楽器を演奏する人たちに向けたメッセージが多くなりましたが、我々ベースオントップは日常に溢れる音楽に触れている皆様。そして音楽を愛してやまない方々にとって、その音楽ライフがより良いものになることを願っております。

そして、一人でも多くの方が楽器を持ってみよう・ライブを観に行ってみよう・ステージに立ってよりよりライブをしよう!という気持ちになっていただければ、とても嬉しく思います。

ベースオントップはいつでも皆様をお待ちしております。いつの日か、ライブハウスや練習スタジオでお会いできる日を楽しみにしております。

バンド上達塾WEBページ

http://www.bassontop.co.jp/band-jyuku

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